12月の来読会@東京の活動報告です。

今回は3名での実施になりました。本の写真を撮り忘れてしまったため写真がないのですが、今回は3冊の本を紹介して頂きました!

1.『サブカルチャー神話解体』著:宮台真司、石原英樹、大塚明子
 主に音楽や漫画を分析し、そこからその時代の特徴をまとめた本です。2007年に出版された本で、私は知らなかったのですが、著者の宮台真司さんはとても有名なサブカルチャーの専門家だそうです。紹介頂いた方は、宮台真司の最初のころの著作と言うことで興味をもって読まれたそうですが、期待していたほどの新しい視点は得られず、ちょっとがっかりだったようです。サブカルについて興味があるので体系的に知りたいという方には面白いかもしれません。



2.『戦力「内」通告』著:ダン・ラスト
 アメリカでキャリアコンサルティングをされている方が書いた本です。超リストラ大国のアメリカ。会社の業績によって首を切られるのは当たり前のアメリカで、どうすれば職場で生き残っていけるのかについて書かれています。原題は「Workplace Porker」。ポーカーゲームのように職場でも振る舞うということでしょうか、なかなか大変そうですね…。でも、そんな世界でも役に立つスキルが紹介されています。転職することが当たり前の国アメリカで、どのような人が転職しやすいのか、ということも書かれいるようなので、興味のある人は読んでみてください。



3.『自動運転ビジネス勝利の法則』著:井熊均、井上岳一
 今話題の自動運転ついての本です。紹介してくださったのはプログラミング関係の仕事をされている方で、現在職場でも自動車メーカーに転職される方が多いらしく、自動運転が今後どうなるのか知るために読まれたそうです。他の本も何冊も読まれたそうですが、この本が一番よかったということです。



今回はお集り頂いた方々は、経済やITに詳しい方々で、面白い知見を頂きました。自動運転は技術的にはさほど難しくない。それは飛行機や電車もほとんど自動運転化されていることを見ればわかる。だけれども事故などがあったときに誰が責任をとるのか、など法的な整備が問題となるだろう、というご意見。

もう一方で、いつの時代も「次はこれが来る!」というものがあったけれど、そう言われてさほどインパクトなく終わったものも多い。映画「2001年宇宙の旅」でも、宇宙旅行は想像していたが、インターネットは想像していなかった。自動運転が本当に主流になるのかどうかわからない、というご意見。

個人的には自動運転はかなり近い未来、本当にどこでもありふれたものになるのではないかと思いますが、確かにそれが主流になるのかと言われるとわからないところもありますね。アメリカなどでは一部の地域で実験的な試みも始まるようですが、日本ではどうなるのでしょうか。世界的な車メーカーをいくつも持つ日本としては、今後の動向は要注意ですね。

以上、2017年12月10日の来読会日記でした。