11月12日(日)は5名の方にお集り頂き、読書会を実施しました!今回もビジネス書あり、小説ありで、いろいろな本の話を聞くことができ、楽しい時間を過ごさせてもらいました。

当日ご紹介頂いた本を、簡単に紹介させてもらいます。

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1.『イスラム圏でビジネスを成功させる47の流儀』著:佐々木良昭
 なんとイスラム教徒の数は、世界人口の約23%を占めているそうです。そんなイスラム圏でビジネスがしたい、という人のための本。著者はイスラム圏の研究者ですが、この本はタイトル通りビジネス目線での文化本となっているようです。イスラム圏の人たちの人づきあいの仕方やハラール食についてなど、日本人があまり知らない「イスラム」について知ることができます。


2.『ダイナー』著:平山夢明
 30歳の独身女性、オオバ カナコが主人公のハードボイルド小説。怪しいサイトで見つけたアルバイトをしたのが運のつき、オオバカナコは殺し屋ばかりが集まるレストラン、「ダイナー」にウェイトレスとして売られてしまいます。危険なレストランでオオバカナコはどうなってしまうのか!紹介して頂いた方曰く、表紙のハンバーガーの写真のように、まるで分厚いハンバーガーを食べているような気分が味わえる小説だということです。てんこもりエンターテイメント小説。
ダイナー (ポプラ文庫)
平山 夢明
ポプラ社
2012-10-05


3.『偶然と必然の方程式』著:マイケル・J・モーブッシン
 自分のキャリアについて考えるとき、この世には、運の要素が強いものと、実力の要素が強いものがある。それはどのくらいの比率かというと、1:1だそうです。今のタイミングでは、運と実力、どっちの要素が強いのか。それを見極めることが大事ですが、どうしたら見極められるのか、データサイエンスを駆使して、合理的な戦略・戦術を見極めるためのアイデアが紹介されているのが本書。本を見させていただくと、たくさんのグラフや図形が挿入されていましたが、それほど理解は難しくないそうです。運と実力について知りたい人におすすめの本です。


4.『抵抗勢力との向き合い方』著:榊巻 亮
 政治の世界でよく使われる言葉、「抵抗勢力」。しかし「抵抗勢力」とはそもそもなんでしょうか。著者曰く、人は何もしていなくても常に抵抗を受けている。つまり、自分を後押ししてくれる人以外は、全部「抵抗」だそうです。だから、抵抗勢力はつぶすのではなくて、自分を後押ししてくれる側に回すことが大切。しかし、抵抗には4つのレベルがあり、それぞれのレベルごとに対処の仕方は異なるようです。ちなみに紹介してくれた方は現在、働き方改革中。今のところ抵抗だらけのようですが、少しずつ本書の内容を実践していきたいとのことでした!
抵抗勢力との向き合い方
榊巻 亮
日経BP社
2017-04-27


5.『初恋料理教室』著:藤野恵美
 京都に暮らす老婦人が始めた、男子限定の料理教室。なぜ男性たちは料理教室に通い始めたのか。老婦人に教えられ、丁寧に料理を作っていきながら、彼らの人生を紐解いていく短編小説集。表紙に描かれている男性たちが(女の子が一人?)が話の主役たちです。巻末には、作中に登場する料理のレシピも掲載。実は作者は以前フードライターをしていて、プロの料理人にインタビューすることも多かったのだとか。おいしい料理と心温まる物語。


6.『日の名残り』著:カズオ・イシグロ
 ノーベル文学賞を受賞した、カズオ・イシグロの作品です。イギリスの立派な貴族に仕えていた執事が、昔の女中頭に会いにいくところを描いた小説。旅をしながら、かつての主人のことや、今のアメリカ人の主人のこと、そして元女中頭のことを思い出し、過ぎ去った時代について振り返っていく。そして最後に主人公が人生の中に見出したものは・・・。寂しさの中から、次への希望を見つけていくような、ちょっとロマンチックな小説です。
日の名残り (ハヤカワepi文庫)
カズオ イシグロ
早川書房
2001-05-01


以上、2017年11月12日の来読会日記でした。